占い師の心得

こんにちは。

占いカフェ&バー 黒ねこさんのブログをご覧下さいまして、

誠に有難うございます。

今年も終わろうとしていますが、年を越せることが「当たり前」ではなく、無事に終われる事に「運がある」と思っています。

 

まだまだコロナも落ち着きません、周りの知人からも感染者が

出ましたが、重症化せずに済んで感謝しております。

 

今年を振り返ると、6月に自宅で階段に足をぶつけただけで小指を骨折しました。

災難ですが、そのおかげで「骨粗しょう症」と分かり、食事の見直しや運動をして筋力低下をしないように

意識を持つことが出来ました。

 

平穏無事は勿論の事ですが、「何かがあった時」は何故そのようになったのか?を見直す必要があると思います。失敗は同じ過ちを繰り返すのがダメであって、その事によって「経験」として「成長する」のですから。

 

仕事も最初は軽くても、どんどん重要なものを任されたり、それに伴って責任も重くなっていきます。

それを背負う、乗り越えて「成長していく」のです。

 

そして「運」という観点から言いますと、どんな職業にも言えることですが、

「その行いは善であれ」が根底に要ります。

占い師であれば、「なおの事」なのです。

 

占い師と言えば、世間一般的にはカードや道具を使って「当たる、当たらない」の当てもの式、

または生年月日から「分析する」があります。

しかし、終始これで終わっては「本当の占い師」とは言えません。

 

当てられるのは「今の現在か過去」です。

 

決まっていない未来が「当たったか、当たらないか」は

現在にならないと分からないので、「今」それを言っただけでは何の意味もありません。

 

ようは、今の相談、悩みに対して「どうすべきか」「どのように生きるべきか」、

「生き方を説く」のが本当の占い師(指南者)です。

 

不安を取り除き、さらには安心を与えることが出来るかどうか・・・

そこには相談者さんに寄り添い、真剣であればこちらも真剣勝負の、命懸けの姿勢が求められるのです。

 

分析して、「あなたの性格はこうですよ」とか「あなたは~年後にこうなります」と言ったところで

「はぁ・・・」となるだけです。

言葉だけが上手い占い師は言葉巧みに耳障りの良い言葉を使用しますが、出口が無いことを並びたてても、

分かる者からしたら、張りぼてのオモチャです。

 

今の「占い」はほとんどがこの形でしょうが、本気で人生や生き方に悩んだり、病気で落ち込んでいる人を

「掬う」事が出来なければ「本当の占い」ではないのです。

占い師の中には「相談者の悪い所を口にする」

「悪い所ばかりを指摘する」というものがあります。

 

注意ばかりされると相談者の心は沈んでしまいます。

「相談者を前に進める指南、一歩の学びを促す指南」をする事が占い師(指南者)の務めのはずです。

人は誰しも喜びを求め、元気の出る言葉に鼓舞されます。

喜びや元気があると活力の源が生まれます。

 

たとえ、マイナスな事を指南するにしても「マイルドな表現か厳しい表現か」を深く考えて使用し、相談者の心の在り様や精神的段階を観て、優しく指南するのか、敢えて厳しく指南するのかはとても腕が問われます。一言一言絞り出すかのように丁寧に指南する構えが必要です。

 

そして他者との絆が生まれる真心がなくてはなりません。

ただ「耳心地の良い言葉を口にする」「神秘を醸し出すような言葉を口にする」のは本質ではありません。

「信頼される指南、信用される言葉遣い」を出来るにはどうすれば良いのか・・・

 

それは「本質を指南する」が第一で、次いで「相談者に応じた表現をする」ですが、

事前に「指南業への情熱」と「表現力、感受性の養い」と「相談者への真心」が要るのです。

 

占い師(指南者)は「人徳を目指すお仕事」であって、徳の備わっていない占い師(指南者)は

腕がないと言えるのです。

 

より正確に、より深く、より響く指南をする為にも「技術や能力の錬磨」は怠ることが出来ません。

 ① 「高い人格形成」を成す為に「東洋哲学の深い学び」先ずはこれに付きます。

 ② 「付き合う人を選ぶ」単純に言えばレベルの低い人、程度の低い人とは交わらないのが一番です。

 ③ 「妄りな言動を慎む」時としてたったの一言がその人との関係性を壊す事にもなり得ます。

 ④ 「自分を高める意識を持つ」感受性、思考力、着眼点、人との接し方など多岐にわたり「自分を

    洗練させる」ことに意識を持つ事です。

 ⑤ 「物事や他者を能く観る」話題のニュースや事件、他者の思考、心理などを自分なりに深く考察する

    習慣を持つ。

 

仕事で一定以上の人物に成ろうとしたなら、そのコツは「私生活の克服」にあります。

 

これはどんな仕事でもいえる事で、私生活の時間をどれだけ「自分に対する投資の時間」に出来るかで本当のプロかが決まってきます。

 

「仕事は仕事、プライベートはプライベート」と割り切っている人は所詮はサラリーマン精神の人です。

本物の経営者というものは「仕事を心から楽しめる人」です。そこに「情熱や使命感、夢」などが含まれるのです。

 

当然、私生活を仕事の延長とする、というか仕事も私生活もその境界線は無いという姿勢が無いと本当の

本物の占い師には成れません。

 

私生活を如何に過ごすかで「プロ」に成れるかもう一つ成れないかが決まります。

どんな匠の仕事人でも皆さん本当のプロなら私生活の過ごし方にコツが潜んでいるものです。

 

本当の本物を目指すなら「私生活の過ごし方」を深く考えるべきで、特に指南者は自分の人間性や人格性が

如実に仕事に現れます。

これは本人が思っている以上にお客さんは感じ取ります。

 

「自分を洗練させる」という意識が腕を上げて行くと次第に強くなる者が本物に成れる可能性があるのです。

現状に甘んじる指南者はそこまで止まりとなります。

どこまでも自分を高めていく姿勢が占い師(指南者)の心得と言えるのではないでしょうか・・・