「視えないもの」は視る必要がないから

こんにちは。

占いCafe&bar黒ねこさんのブログをご覧下さいまして、誠に有難うございます。

 

春になって一気に暖かくなったと思ったら、

また寒の戻りがあって冷え込んだりと寒暖差があると体調が崩れやすいので、寒い日は暖かい物をいただいて体を温めるようにしたいですね。

 

さて、冒頭の「視えない」の漢字ですが一言で「みる」と言っても、「見る」「観る」「診る」「看る」「視る」と意味が違ってきます。

 

「見る」は目で見ること、もっとも広い意味で使われます。

「観る」は辞書では「念を入れて見回すこと」とありますが、

占いで使うと「運勢を観る(鑑定)としています。

 

そして「視る」はこれも「辞書で注意して視線を注ぐこと」と

されていますが目で見るというよりは、目以外の「感じる」とか、

普通は見えないものを「視える」としたいところです。

 

通常の目視で「視えない」ものは様々あります。

人間などの動物が直接視る事が出来ない事象を「不可視」と言います。

 

 

 

1.隠れていて見えないもの

 心や夢などの心理的な事象、霊、幻覚

 

2.結果が分かるまで先が見えないもの

 未来、運勢、予言、くじ、ギャンブルなど

 

3.小さすぎて見えないもの

 原子、分子、細胞、細菌、ウイルス、ダニ、プランクトンなど虫眼鏡や顕微鏡を使わないと見えないもの。

 

4.明度により見えないもの

 太陽・・・日の出や夕陽、日食などは肉眼で見れますが昇りきった太陽は眩しすぎて直視出来ません。

 

5.速すぎて見えないもの

 銃弾、鳥や昆虫の羽ばたき、球技でボールが当たる瞬間など高速での動き

 

6.形が無くて見えないもの

 愛、思いやり、赤外線、紫外線、放射線、音、電磁波、電波、匂い、味、エネルギー、気体、風、氣など

 

今回のタイトルで「なにを視る必要がないのか?」と言いたいのは、主に1と2です。

 

「不可視」とは、現実的に「生きて行く」事に直接「視る必要がないから」です。

 

1の「隠れている」という事は、表舞台に「必要ない」事だからです。

 

占いの事例で言いますと、たまに相談者が「霊に取り憑かれています」とか、「先祖霊が私の恋愛を邪魔しています」とか「自分の人生が上手い事いかない」のを「霊のせい、後ろの何かのせい」とする事です。

 

自分の人生は「毎日の選択肢の連続」という、本人の「意志」で未来に向かっています。

そこには「自分で決めた事」であって脳や身体を「操られている」はずではないので、

「運勢・未来」には微塵も関係致しません。

 

それを無責任な「占い師」の言った言葉を鵜呑みにして「信じてしまう」のは、

生きる力が弱いか、どこか本質的に「欠け」を生じやすいので注意が必要です。

 

いくら私が「そのような事はありません」と説明しても、

『先生は、本気で私の事を心配していないからそんな事を言うんです!」

と反対に怒鳴られる始末です。

 

「何かのせい」にするのは、自分に反省もないし「気づき」もないので

成長する事は出来ません。

それではいつまで経っても「人生が上手く周りづらくなって当然」なのです。

 

もう一つの事例を言いますと、「私、霊感が強くって感じるんです」

という方もままいらっしゃいます。

これも「霊」という解明も証明もされていないものですから「現実的」ではありません。

 

確かに、世の中には「不思議な事・理解し難い現象」はあるでしょう。

私も其仙流に習う前は、友人とよくそんな話題をしていましたし

否定しきれない事もあるかもしれません。

 

けれど其仙流の先生に「視えないのは現実的に視る必要がないからです」

と教えられた時に納得出来ました。

何故なら「視えたところで」なのです。

 

先程も申しましたように、「現実的に生きて行く」上で霊が視えたとしても、

変な現象が一時的にあったとしても「それがどうした・・・」なのです。

 

相談者で「霊感が強い、ある」と仰られた時にこの話をします。

ほとんどの方は納得されて「確かに・・・」と仰います。

 

スピリチュアルも神秘もオカルトも、そちらに重きを置いた考え方に傾倒しますと、

現実的に考える、生きる力が弱くなって本質を見失います

 

信じても構いませんが、あくまでも「あるかもしれないが、

運勢・人生に関係はない」としなければならないのです・・・

 

そして、2の結果が分かるまで先が見えないものも

未来は決まっていません」ので、決まった未来があるという「思い込み」は間違っています。

 

未来が決まっているとするなら、禍を回避する事も出来ないし、成功すると決まっているなら「努力する、知恵を絞る」必要もなくなってきます。

 

結果が決まっていたら、「ワクワク・ドキドキ」もないですよね?

 

占いで恋愛や仕事、健康においても「未来はどうでしょうか?」という質問は当然多くあります。

というか、ほとんどの方は「未来がどうなるか知りたい」なのです。

 

気持ちは大変わかりますが、本当の占いの本質とは「未来を当てる」ではなく、

「前を向かって歩く事を説く、人生を説く」です。

重要なのは「良い未来にする為に今を、今日を頑張る」という姿勢です。

 

「今、今日を頑張る」という「良い種」を撒く・・・

つまり「原因」があり、その後に「結果」が出ます。

これの毎日の連続で、良い種からどんどん「芽」が出て伸びていき、

成長」して「花が咲く」のです。

 

「視える、視えない」の是非を問うより大事なのは

「現実的に目に見える事を本質的に見つめて努力する、

生きる」という事だと思います。