ネットに載っているものが正しいとは限らない

こんにちは。

占いCafe&Bar黒さんのブログをご覧下さり、誠に有難うございます。

 

年明けからもう早、一月も終わり・・・

年末にブログを上げてから、今年最初のブログをまだ載せられてなく、

「こんなことではたるんでるぞ!」と、

自分に喝を入れ直します、、、(-_-;)

スイッチが入らないとなかなか書きたい題材が見つからないんです・・・💦

 

今回の題材のきっかけを頂いたのは、パソコンに来たメールからでした。

 

ネットでよく「当たる 占い」を紹介するサイトがありますが、そういうサイトの所からだったんです。

 

お店をオープンして1年足らずで「神戸のここが当たる占いの店」として掲載された事がありました。

とても嬉しかったのですが、内容が間違ってました。

「タロットが当たる」と・・・

当方は、タロットは全くやっていません(笑)

 

また違う所では「手相が凄く当たる!」とか・・・

確かに、「手相を観て下さい」と言われれば、観ないこともないですけど、「本質的」ではありません。

 

まぁ、お店の宣伝にはなるから良いけどね・・・

ぐらいにしか、最初は捉えていませんでした。

 

どの占いを紹介するサイトも来店もなく、「載せますね」の一言もなく、

ホームページを読んだだけで当店の紹介文を載せたり、酷い所では上記の

ように違う占法で掲載しちゃってくれてます。

 

そうそう、最近たまたま見つけたサイトの紹介文は最悪でした!

「其仙流を使用し、無相・麻衣神相法・易の三つの鑑定コースがあります」

って、其仙流から学んで使用している占法の説明になっていない~~(# ゚Д゚)

 

そんな折にあるサイトから「『今度、神戸のここが当たる占い』で掲載したいのですが、

宜しいでしょうか?」とご丁寧にメールを頂きました。

もちろん、正確に載せて頂くのでしたら、こちらは大歓迎ですから、当方の占いに対しての

「真剣さ」をメールにて返信しましたところ、とても共感して下さいました。

それは、そういう真面目なサイトもあるのだと喜ばしい反面、

それでも」間違った情報を載せてしまうという「事実」でした。

 

例えば、「陰陽師の〇〇先生」はお祓いをしてくれます・・・

 

「陰陽師」は現在では存在していません。

陰陽師を名乗るのは【自称 陰陽師】です。

 

陰陽師は古代日本の律令制下において内務省の陰陽寮に属した

官職の一つです。


明治3年に天社禁止令が発せられ、陰陽道は迷信であるとして

民間に対してもその流布が禁止されました。

よって、「陰陽寮」が存在しない現代に置いて「陰陽師」は

いないのです。

 

なので「陰陽師」を語る事自体、「私は偽物です」と言っているんと同じになるんですねぇ~(笑)

 

陰陽師は暦の作成や研究、天文学の研究、万物の生成と変化の研究を陰陽論を軸に進めていた官職です。

決して占い師ではありません!)

 

巷に居るような「呪(まじな)い、呪術、呪符」などを用いて怨霊や悪霊と

戦うなどと言うものでもなく、式神などを扱っていたと言う様な事も全くありません。

 

「陰陽師」が書籍化、テレビ化、映画化されてまるで術を使って物の怪を退治したり

守護したりするもの・・・というのが人為的に生み出されただけの存在なんです

また、当時の陰陽の知識や情報、術(すべ)は全て門外不出の扱いで決して陰陽寮からの

持ち出しを固く禁止しております。

 

志那(しな)の国から来た「陰陽思想」という摩訶不思議なものとは如何なるものなのか?、

どうも宮中で流行っている様だからと、お金儲けや地位を得ようと「勝手に陰陽師を名乗って」

デタラメな陰陽の術と称してまがい物の「陰陽師ごっこ」をする者たち、「市井の陰陽師」が大半でした。

陰陽師の子孫は確かに存在しますが、「現役陰陽師」を「担保、証明」する存在が
ない以上、その人を陰陽師とする根拠が無いのが実情です。

安倍晴明の子孫である、十四代目の阿部有世は祖として安倍の姓から土御門の姓を名乗るようになります

これを以って安倍家は消失しているのです。

そして平成六年土御門範忠氏の逝去を以って清明の子孫は根絶しており、

巷に居る清明の子孫を名乗る者は全員嘘となります。

俗に言う陰陽師の活躍は創作の物語なので、上記のように結界を張ったり、

呪符を使って守護をする陰陽師は有り得ないのです。

また、色んな新しい「占い」がどんどん生まれてしまい、何でもかんでもごちゃ混ぜにされています。

この「占い」というものが如何に不透明なものとされているのか?というのが伺えます。

 

「占い」は現実の問題を現実的に解決し、また相談者さんが

如何に前に向かって歩いて行けるようになるか?

「人生、生き方を説く」のが本質的でそこに占い師の

存在意義があります。

 

今の「占い」はスピリチュアル、前世、ヒーリング、チャネ

リング、オーラリーディング、降霊術、自動書記・・・

なんでもかんでも「占い」という名前がついてしまっていて、

相談者だけでなく「占い師」でさえ、これが本当の占いだと

思ってしまうお粗末さです。

 

また中国では古来より「命・ト・相」の三種類の占いがあるの

ですが、Wikipedea(ウィキペディア)で紹介されている中では「命」の中に西洋占星術や日本で作られた六星占星術(細木数子)など、

「ト」ではルーン占い、タロットカード、ダウジングなど、「相」では夢占い、姓名判断、風水

(中国では方位学を言います、日本みたいに色ではありません。)など、「中国発祥」でないものが

載せられています。

まぁ、不特定多数のユーザーが共同でコンテンツを編集するウェブですから、

元々信憑性に欠けていても仕方ありません。

なので、このことでもネットの信用性が低いというのが伺えます。

 

 

この視えない未来を何とか観て人智を超えて、当てようとする「占い」そのものが

「形のないもの」なので混乱し、混沌としているのでしょうが、あまりにも

「質が下がり過ぎて」いるのではないでしょうか?

 

占いだけに限らず、ネットの情報というのを軽々しく信用する前に

「言葉」をしっかりと理解し、「核心」を得る、それは「本質的」に正しいのか?

原則・原理はあるのか?結果ばかりに目をやるのではなく根拠は何なのか?

という高い見識が問われていく世の中になっていると思います。

 

其仙流では高い見識を養うには「東洋の哲学」を学ぶが大前提で、そこに重きを置いています。

「哲」は道理に明るく、知恵があるという意味です。

 

哲学を学ぶと「人間性」の養いにもなります。

これからは幼い子供の時代から哲学を学んでいなければ、「見抜く力」が

育ちづらい日本人が多くなるような(すでになっているような)危機を

感じずにはいられません・・・