本物は色褪せない

こんにちは。

占いCafe&Bar黒ねこさんのブログをご覧くださいまして、誠に有難うございます。

 

お昼間は晴れの日は小春日和で気持ち良く、過ごしやすいですが、

朝晩はめっきり寒くなって来て温度差が激しいですね。

体調管理にお気をつけ下さい。

テレビで植物染の特集を目にしました。

最初は気にも止めていなかったのですが、見ていくうちに

どんどん惹かれました。

 

染の文化はとても古く日本は縄文時代や古代エジプトでも約3000年の歴史があるそうです。

特に日本では平安時代が一番色の種類が多く作り出され、

 何と、色の名前には300~400種もあるんです。

「そんなにも!!」と、びっくりしていたら次々と色の名前が紹介されていきます・・・

 

御所染(ごしょぞめ)、山藍摺(やまあいずり)、紅の八塩(くれないのやしお)、

楊梅色(やまももいろ)、白藍(しらあい)、涅色(くりいろ)、葡萄染(えびぞめ)・・・

 

ネットに載っていた色分けでも赤(96)、緑(82)、黄(60)、紫(57)、青(67)、

黒白系(45)と、407色でした。

全部見ていないですがどれもふりがながないと読むのが難しい、まるで漢字検定1級並みです!

日本の色に込めた言葉のゆかしさ、どんだけ~と言いたくなります( ゚Д゚)

 

ところがこの伝統的な貴重な文化が失われることとなります・・・

1865年にイギリスのパーキンで合成染料が製造され、安価で大量に

生産出来ることからどんどん古来の手間暇かけた技法が敬遠されて、

やがて20社ほどあった染物業はわずか5社となってしまいます。

そして現在、話が長くなるので大分端折りますが今、もう古い文献でしか残っていないその製造法を甦らそうと何十年もかけて取り組まれています。

 

例えば「茜色」を作るのに、【茜草の根○○の量と米5升】としか書いてなく、一緒に煮ても濁った赤で全く茜色になりません。

最近、やっと5年ぐらい前に【米酢】だと分ったのは先代から研究して40年も経ったそうです。

茜草が大変貴重で育てるのに苦労し、今までの研究に全部費やして使い切ってしまったのだとか、、

次の収穫までに3年かかるそうです。

そこまでして出来たのはたった絹一反だけでした・・・

 

他にも失われた紫、緑、青・・・

取り戻そうと何十年も2代に渡って研究され、テレビに映っていた当代の方は

残念ながら昨年に逝去されたとのことです。

 

この方が今まで残した作品はイギリスの博物館に寄贈されました。

何故、そこまでの情熱を注いで、植物染を蘇らせる意味・意義があるのでしょうか?

 

それは「色褪せない」ことでした。

天然の植物で染めた衣は1500年経っても、一切色褪せていないのです。

それはまるで遥かな年数を隔てたのを全く感じさせない色鮮やかさです。

化学合成したものでは太刀打ち出来ません。

 

職人さんが言っておられた一言が心に響きました。

「どうせ、たかだか150~200年で消えてゆくんだ、知れてるよ。

(数百年をたかだかとは、とてもカッコ良くないですか⁉)

 

本物はいつまでも残るんだ、また甦るんだ。誰かが必ず掘り起こすよ。」

 

やっぱり「本物」という言葉には敏感に反応してしまいます。

其仙流は三千年の歴史がある、「本物の占い」です。

開運法など先代からずっと遥か昔から受け継がれたものを、その時代に

合わせて常に改良・改善して研究をし続けています。

 

原理・原則がないものはこの世に存在し続けないのです・・・

 

今や訳の分からないような、へんてこりんな占いがどんどん生まれています。

皆、「我こそは本物だ!」と主張しますが、果たして「今」の占いがこの後も

何千年も生き残るとは到底、思えません。

 

しかし、余りにも偽物が多すぎて「何が本物で、何が偽物」なのか分からない

時代になってしまっています。

もしかしたら「烏合の衆」にまみれてしまい、本物と認められて其仙流が市民権を

得られるのは私の代では叶わないかもしれません。

努力してもそれが運命だったら抗うことなく受け入れられます。

 

一番大事なのは「今目の前にいる相談者のお役に立つ」ことが大前提ですから。

 

 

現在は「本質的ではない」ビジネスが多く生まれている時代です。

だからこそ、いつまでも生き残る「本物」を見分ける目を養って行けるように

人は努力・成長するべきでしょう。

 

「本物」は色褪せず残るし、必ず世間に認められる日が来るはずです。

世間が自然の理に背かなければ歪まなければ、本質的にはそうなっていきます。